「専業主婦だけど子どもを保育園に預けたいな…」
一度でもこんなこと思ったことありませんか?
大丈夫です。その気持ち痛いほどわかります。何も後ろめたく思う必要はありません。
そして、安心してください。
実は、どこかで働くことなく保育園に預ける方法が1つだけあります。
もちろん、やましいことは一切ありません。正攻法です。
なぜそんなことが言えるのかと言うと、1年ほど前に我が家では同じような悩みを抱き、どうすればいいのか役所でアドバイスやヒントをもらい、実際に娘を保育園に預けることができたからです。
当時は、僕が在宅ワーク、妻が専業主婦、娘はもうすぐ2歳…という家族構成でした。
それでも保育園の審査に落ちることなく、無事に保育園に預けることができたんです。
保育園に子どもを預けて楽をしたいだけなのか、朝から晩まで育児をしていて心身ともにボロボロで藁にもすがる思いで保育園に預けたいのか、あなたが今どんな状況なのかはわかりません。
この記事ではそういった意図に関係なく、保育園に預ける方法をご紹介します。
誰かが子どもの面倒を見れる場合は申し込みできない
まずは基本的な情報から。
専業主婦(夫)は無職と同じなので、一般的には子どもを保育園に預ける必要がないとみなされ、保育園に落ちるかどうか…の前に、そもそも申し込みすることができません。
役所で祖父母などの同居している人がいるかどうかも聞かれるので、要するに「誰かが子どもの面倒を見れる環境」であれば申し込みができない(または審査に不利になる)のだと思います。
(ここら辺のルールは自治体によって若干違うかもしれませんが)
妻が専業主婦でも子どもを保育園に預けたい理由
少し我が家の話をさせてください。
「妻が専業主婦なら保育園を利用する意味も必要もないだろう!」というのが世間一般的な常識ですが、そういった事情を知っていても娘を保育園に預けたい理由がありました。
まず、最も大きな理由が、妻(と僕)の肉体的・精神的なリソースの大部分が娘に割かれてしまうこと。
ほぼ「保育士」状態で、公園に遊びに行ったり、絵本を読んだり、寝かしつけたり…と、赤ちゃんだった頃と比較すると格段に自由度がなくなりました。
労働をすれば保育園に預けることはできるけど、労働をしなければ保育園に預けることができず我が家が保育園になり誰かが専属の保育士になる。
これ、誤解を恐れずに言うと、結局は「働く」か「保育士になる」かの二択とも言えるので、であれば保育園に預けたいなと。
娘の友達も増えるし、僕も仕事にもっと集中できるようになるし、妻にもゆとりができるし、みんなに良い影響があると思いました。
保育園を利用する方法
本題です。
専業主婦が子どもを保育園に預ける方法ですが、それは個人事業主になることです。
今風に言うと「フリーランス」ですね。
これが役所の担当者と話しながら考えた正攻法です。
「え、フリーランス?!それって専業主婦じゃないじゃん!」
そう思うかもしれませんが、どうぞ最後までお読みください。
開業届を出せば申し込みできる
保育園を利用するには、「働いている」もしくは「働く意思がある」ことを証明する必要があり、一般的には「就労証明書(どこかの会社で働いていることがわかる書類)」や「誓約書(仕事に就くことを誓う書類)」が使われるのですが、実は、この証明に「開業届の控え」も使えます。
つまり、実績やスキルがなくても「個人事業主として仕事をします」という公的な証明になるので、正々堂々と保育園入園の申し込みができるのです。
もちろん、自宅を仕事場とすることもできますし(いわゆる在宅ワーク)、賃貸物件(居住用)の住所で開業届を出しても問題ありません。
この開業届はスマホでも無料で作成できます。
専従者控除でもいい?
役所からは、妻を雇っている(妻に給与を支払っている)ことがわかる書類でもいいと言われましたが、書類作成が面倒なことや、控除の関係などを考えた上で開業届を出すことにしました。
事業の実態は審査に関係ない
これを言うと誤解を与えそうですが、あえて言います。
その事業でお金を稼げるかどうかは審査に関係ないので、極端な話、お金を稼ぐ意思がなくてもとりあえず開業届を出せば保育園入園の申し込みができます。
1円も稼がなくても、事業をした痕跡がなくても、誰にも何も言われません。
例えば、僕の妻は当初WEBサイト運営をしていて収益がほぼありませんでした。
(現在はイラストレーターとして活動中)
その状態で「活動報告書を提出してくださいね」と言われて、ありのままを書いた書類を提出したことが2回ほどありましたが、特に何も言われることもなく、今年も変わらず保育園に預けています。
事業は赤字になることもあるわけで、何も不思議なことではないわけですね。
個人事業主になった方がメリットが大きい
個人事業主と聞くとなんだか難しい話に思えるかもしれませんが、青色申告(確定申告)が必要になるだけで、実は、仕事が少なければ無職や専業主婦とほとんど変わりありません。(無職との大きな違いは税金面)
むしろ、開業しても配偶者控除や扶養控除を受けることができますし、事業に関係ある支出なら経費にできるので、特別な理由がなければ個人事業主になった方がメリットがあります。(国税庁の職員に確認済み)
ちなみに、僕のような家族構成はもちろんのこと、夫がサラリーマン・妻が専業主婦といった家族構成でもこの方法で申し込むことが可能です。
「でも、確定申告って面倒なんでしょ?しかも、簿記とかもわからないし…」なんて心配もあると思いますが、昔と違って今の確定申告は超簡単です。
それを理由にフリーランスになることを躊躇しているなら杞憂です。
保育園の申し込みに必要な書類
自治体によって申し込みに必要な書類や様式が違うと思いますが、僕が役所に必要だと言われて用意した書類の一覧を載せておきますね。
- 申請書(申込書)
- 開業届の控え
- 申告書
- 子どもの健康保険証の写し
- 口座振替依頼書
- 個人番号(保護者と子どもの分)
- 身分証明書(申し込みをする人の分)
- 昨年度の所得課税証明書
まとめ
専業主婦(夫)と言うと、すごく楽をしているイメージがあると思いますが、意外とハードな「仕事」だったりします。
それは本当に痛いほどわかります。
保育園は親が楽をするために存在している施設ではありません。
ただ、何か事情があって保育園を利用したいと考えている方はぜひ手続きを試みてください。
審査に落ちる可能性も当然ありますが、少なくとも申し込みは可能です。
また、「フリーランス(個人事業主)になってまで保育園に預けるのもなぁ…」と思ったのなら、まだあなたには余裕があるということです。
僕らがフリーランス夫婦になる決断をした時は、本当に余裕もなく、藁にもすがる思いで保育園に娘を預ける方法を探していたので、「個人事業主になるだけでいいんだ!」と思ったものです。
今では在宅ワークでできる仕事もたくさんありますし、「ほぼお金をかけずにスタートできる事業」もあるので、1日中子どもの面倒を見るのが大変で辛いなら個人事業主としてお金がかからない事業を始めるのが最もリスクが低く安全な選択肢だと思います。
もちろん、絵を描いたり、動画を作ったり、すでに「得意なこと」や「好きなこと」があれば、それを事業にするのがベストですよ!
スマホさえあれば誰でも簡単に利用できるので、専業主婦の間にスキマ時間で挑戦してみるのも良いかもしれませんね。
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