5月29日、無事に女の子が生まれました!トラブルもなく、母子ともに健康でホッとしました。
予定日より2週間ほど早かったからなのか、妻がかなり小柄だからなのかわからないけど、平均よりも小さいサイズの赤ちゃんでした。
低血糖チェックもクリアして、保育器にも入れる必要がなかったので、もともと小さい赤ちゃんだったのかな?
優秀な妻のセルフコントロール
珍しく朝からお腹が痛いと訴える妻。いつも、「具合が悪い」とか「眠い」しか言わない人なので、少しおかしいなと思いつつ冷静に見守ることに。
でも、しばらく経ってもお腹の痛みが治まることはなく、この時、妻から「前駆陣痛」という言葉を聞きました。
前駆陣痛は、子宮の収縮によって起こる間隔が不規則な痛みで、分娩に発展しない陣痛のことをいいます。前駆陣痛の時は、まだ子宮口も開いていません。そのため偽陣痛とも呼ばれ、本陣痛の予行練習やウォーミングアップといわれています。
また、前駆陣痛はすべてのママに起こるわけではなく、症状もかなり個人差があるのが特徴です。全く前駆陣痛の症状が感じられないまま本陣痛を迎えて出産という場合もあります。
前駆陣痛はいつから?症状と痛みは?
なんでも、スマホのアプリを使って、痛みの間隔を測っていたらしいんです。さすが僕の妻。
で、冷静に「前駆陣痛だ」と判断したらしいんですが、徐々に増す痛みに違和感を覚え、病院に行くことに。
歩けないほどの痛み…ではなかったようで、妻は自分の足で分娩室まで行きました。
本陣痛じゃないはずの苦しそうな妻
しばらくして、分娩室に呼ばれた僕。まだ出産のタイミングではなかったようで、先にロールプレイングを行いました。
「パパ(僕)の定位置はここ」
「赤ちゃんが生まれた後は赤ちゃんに集中する」
「手を握ったり、首を支えたりして、ママ(妻)をサポートする」
助産師さんからはこんな感じの指導を受けました。僕の役割は「精神的な支えになること」でした。
出口(産道?)が1cmと、正常に出産できる10cmになるまで時間がかかるとの助産師さんの判断により、小部屋(定員2名)へと移された妻。
その間も痛みは徐々に増していき、うめき声を上げるように。とても辛そうでしたが、僕はただ手を握ることしかできませんでした。
その後、「早くても今日の夜の出産(言われた時は午後5時頃)になるので、ママにご飯を買ってきてあげてください」と助産師さんから指示があり、コンビニへ。
「長丁場になるのかなぁ」なんて思いながら、コンビニ袋を片手に病院に戻ると、10分前より明らかに苦しそうな妻の姿が。
しかし、助産師さんの経験則からか、出産まで時間がかかるとのことで、大部屋への移動を提案されました。
「まだ時間がかかるんだって。移動しようか」と声をかけても、一向に動こうとしない妻。困惑する助産師さん。
やっとの思いで立ち上がったものの、あまりの苦しさから、すぐに小部屋へと引き返すことに。すると今度は、「トイレに行きたい…」と言う妻。
「前駆陣痛(だとその時は思っていた)の時でもトイレには行きたいんだなぁ」と思っていたら、痛みから耐えきれずに漏れ出た水が。
尿漏れと破水の区別がつかず、助産師さんに助けを求めた僕。駆けつけた助産師さんの口からは意外な言葉が。
「あら、破水しちゃったね!もう一回診察してみようか!パパはここで待っててね!」
…!!!
「これが破水なのか!」と驚きながら、そわそわする僕。その後すぐに周りが騒がしくなり…
「全開!さっきの〇〇さん全開!」
『どっちの患者さん?!もうすぐ産まれそうな△△さん?!』
「いや、初産の〇〇さん!!」
実は、妻が小部屋に通された時、妻より先に出産になるであろう患者さんがいて、妻は奥のベットに通されたんです。
しかし、その患者さんよりも早く出産の準備が整ったので、ちょっとした騒ぎになったわけです。
いざ出産!
その後、すぐに分娩室に通された僕。あまりの展開に膀胱がついていけず、猛烈に尿意が押し寄せてきました。
「あの…トイレ行っていいですか?」
『え?!わかった!パパ急いで!もうすぐ出産だよ!』
「あ、じゃあ我慢します」
『いいから急いで!パパが破水しちゃうよ?!』
「上手い!座布団一枚!」とか言ってる場合じゃなくて、マジでダッシュする僕。萎縮する尿道。コントロールが定まらないマグナム。
用を足しながら、妻の家族にLINEで連絡し、病室に戻る。この間だいたい50秒。余裕で間に合い、ロールプレイング通りに位置につく。
「ヒッヒッフー、ヒッヒッフー、って何度も言いながら出産するんだよな…!頑張れ妻!」と考えながら、手を握る。
『〇〇さん頑張って!大きい波がきたら力入れるよ!』モニターと妻を交互に見ながら声をかける助産師さん。
「…ぅう!!!」いきなり力む妻。
『今のまだ早いよ!もう少し大きい波がきたら力もうね!』声をかける助産師さん。
「…ぅうう!!!」涙を浮かべる妻。
『うん!上手上手!その調子!』褒める助産師さん。
「…ぅうううううう!!!」涙を流す妻。
『頭見えてきたよ!そのまま力んで!』力強く声をかける助産師さん。
「…ぅううううううううう!!!」
.
.
.
.
.
うわぁあ!赤ちゃん!ニュルッと出てきた!
もうちょっと時間かかるんじゃないの?!4回くらいしか力んでないよ?!先生まだ来てないけどいいの?!
…っていうか、あれ!?赤ちゃん泣かないぞ?!大丈夫か?!
.
.
.
.
.
…オギャーオギャー!
よかった!羊水飲んでただけか!ちょっと時間差があるのね!
助産師さんの手により、すぐに台の上に移動する赤ちゃん。そうだ、ここからは赤ちゃんに集中だ。(他の助産師さん、妻を頼みます!)
- 身長
- 体重
- 頭の大きさ
- 血糖値
- 体温
などをチェックし、赤ちゃんと握手。「最初に抱っこする権利」はママが最初らしい。笑
特に異常もなく、待合室で少し待機した後、分娩室にて僕のiPhone6が大活躍。あ、ここ、分娩室じゃなくて、LDR室という部屋だったみたい。
「陣痛分娩室Labor Delivery Recovery」の略です。そのまま分娩室に変身する病室、といったところでしょうか。通常、病院では産婦さんは(陣痛室)→「分娩室」→「病室」(回復室)と移動しますが、LDRは移動せずにすみ、リラックスして分娩できるとされています。
LDR
さっきまでの慌ただしい空間から一変、親子で過ごす穏やかな空間になっていました。
「展開が早すぎてついていけない…」と笑う妻がとても印象的で、時々聞こえる赤ちゃんの泣き声をBGMに、初めての家族の時間を過ごしました。
まとめ
心配していたであろう妻の家族と僕の両親への報告を済ませ、赤ちゃんは新生児室に移動し、2時間ほど妻と雑談。
こうして、僕の初めての立会い出産は終わりました。助産師さんの話を聞く限り、初産でここまでスムーズな出産は珍しいみたいです。
妻と赤ちゃんの頑張り、助産師さんのサポートのおかげですね。圧倒的感謝!
これからは妻と助け合いながら、赤ちゃんが希望に満ち溢れた人生を送れるように、精いっぱいサポートしていきます!
コメントを残す